そもそもスピード、持久力の定義があいまいになっているように思います。一般的にはこれらは別物のように扱われているようですが、本当にそうなのか考えてみましょう。
スピードとは、ある地点からある地点までの距離を時間で割ったもの。まぁスピードとは速さとも言い換えることもできますね。簡単な算数でもあります。でも、持久力とはどうなのか、長い距離・時間をどれだけ走れるかということをイメージする?
しかし、短距離でも多くの本数を走ることもある。
たとえば100mで予選から決勝まで何本もあれば、それを同じレベルを繰り返せる。それも一つの持久力でしょう。でも長距離よりも距離を走ることはないですが。
このように、持久力とは、長い距離・時間を走れることとはいえない。
では、持久力とは何か、まず私一個人の考えあげてみます。陸上競技として基本的にタイムをとることから考えると、それぞれの種目において、スピードをスタートからゴールまで維持する能力といったほうがしっくりきます。そのほうが、走種目全てにあてはめることができますし。
また、日本人の好きなリディアード理論においても
「トレーニングの究極のねらいは、簡単な話、自分が出場しようとしているレースをスタートからゴールまで、自分が目標としているタイムを出すために必要とするスピードで走りきるだけのスタミナをつけることである。」
とあります、さすがはリディアードです。ですがこうも言っています。
「だが、この簡単なことがなかなか理解してもらえないのだ。だから私は繰り返し繰り返し、このことを強調し続けなければならない。」
これは、今でもなかなか理解されにくいですね。トレーニングにおいて、スピード練習、持久力練習といった分け方をしている時点で。もしかしたら中には、どこか頭の中ではわかっているのだが、顧問等からメニューからおりたりして実行できない、という人もいるかもしれませんが。
つまり、スピードとはすなわち持久力と同じようなもの0。言い換えれば、持久力はスピードだともいえる。そして、スピードと持久力を融合したものが技術となる。技術とは、その能力をいかんなく発揮させることができるレース展開などが考えられます。
これらのことから、100mなら100m、800mなら800m、5000mなら5000m、マラソンならマラソンにそれぞれの種目に必要な能力・トレーニングを考えた方がよいでしょう。
さてどうトレーニングするか考えると、まずスピードと持久力を分けて練習するというのも無理がある。また、スピードと持久力を分けて考えるため、持久力を高めるというトレーニングと呼ばれるものは、ペース走やLSDなどレースペースよりもスピードが遅くなることがほとんど。その結果、とくに短い距離ほどのトラック競技においては、必要な負荷が得られなくなるため、目的となる持久力の獲得ができなくなる。
生理学的なとこでは、持久力とはミトコンドリアなどにおけるエネルギー供給が利用量に追いつくかどうか、走るスピードを高めると必要なエネルギー量が増え、エネルギーの生産が追い付かなくなる。その結果、スピードがダウンする。
よって以上のことから、スピードと持久力は切り離せない関係なのです。もし、持久力が足りないのではと思った時に、スピード面からはどうなのかといった考えをもつと良い。なぜならば、負荷が低いトレーニングで得られる持久力は低いスピードでしか役に立たないのです。この辺の具体的な話は前の記事からも読み取れるはず。
これから早い人は冬季練に入ってくる人もいらっしゃると思いますが、こういったことも考えてもらって、自分の目標、種目に応じたトレーニングをしていってもらえればと思います。
余談ですが、日本において、ほとんどの部活で800mからマラソンまで中長距離に一括りされています。そういった部活のトレーニングでは長い距離の練習に偏りがち。わかりやすい良い例としては、大学生の、その中でも箱根駅伝に関連の深い大学でしょうな。別に中距離ブロックがあるところは別として。
また、日本陸連においても中長距離・マラソン部長と一括りにされてその部長がマラソン専門だったということからもその考えがうかがえます。中距離は軽視?という考えが。
個人的にですが、だから中距離の記録が伸びず、また世界大会で勝てない、海外勢との差を感じるというのは、それ以前の問題なのではと考えています。近年では横田選手のように800m専門の選手が出てきていますが、1500mではいまだに・・・ですね。
P.S 次は前回に出てきたストレッチについての予定ですがまとめんのが難しい。もしかしたら、並行して他のものを出すかもしれませんがご了承ください。
スピードとは、ある地点からある地点までの距離を時間で割ったもの。まぁスピードとは速さとも言い換えることもできますね。簡単な算数でもあります。でも、持久力とはどうなのか、長い距離・時間をどれだけ走れるかということをイメージする?
しかし、短距離でも多くの本数を走ることもある。
たとえば100mで予選から決勝まで何本もあれば、それを同じレベルを繰り返せる。それも一つの持久力でしょう。でも長距離よりも距離を走ることはないですが。
このように、持久力とは、長い距離・時間を走れることとはいえない。
では、持久力とは何か、まず私一個人の考えあげてみます。陸上競技として基本的にタイムをとることから考えると、それぞれの種目において、スピードをスタートからゴールまで維持する能力といったほうがしっくりきます。そのほうが、走種目全てにあてはめることができますし。
また、日本人の好きなリディアード理論においても
「トレーニングの究極のねらいは、簡単な話、自分が出場しようとしているレースをスタートからゴールまで、自分が目標としているタイムを出すために必要とするスピードで走りきるだけのスタミナをつけることである。」
とあります、さすがはリディアードです。ですがこうも言っています。
「だが、この簡単なことがなかなか理解してもらえないのだ。だから私は繰り返し繰り返し、このことを強調し続けなければならない。」
これは、今でもなかなか理解されにくいですね。トレーニングにおいて、スピード練習、持久力練習といった分け方をしている時点で。もしかしたら中には、どこか頭の中ではわかっているのだが、顧問等からメニューからおりたりして実行できない、という人もいるかもしれませんが。
つまり、スピードとはすなわち持久力と同じようなもの0。言い換えれば、持久力はスピードだともいえる。そして、スピードと持久力を融合したものが技術となる。技術とは、その能力をいかんなく発揮させることができるレース展開などが考えられます。
これらのことから、100mなら100m、800mなら800m、5000mなら5000m、マラソンならマラソンにそれぞれの種目に必要な能力・トレーニングを考えた方がよいでしょう。
さてどうトレーニングするか考えると、まずスピードと持久力を分けて練習するというのも無理がある。また、スピードと持久力を分けて考えるため、持久力を高めるというトレーニングと呼ばれるものは、ペース走やLSDなどレースペースよりもスピードが遅くなることがほとんど。その結果、とくに短い距離ほどのトラック競技においては、必要な負荷が得られなくなるため、目的となる持久力の獲得ができなくなる。
生理学的なとこでは、持久力とはミトコンドリアなどにおけるエネルギー供給が利用量に追いつくかどうか、走るスピードを高めると必要なエネルギー量が増え、エネルギーの生産が追い付かなくなる。その結果、スピードがダウンする。
よって以上のことから、スピードと持久力は切り離せない関係なのです。もし、持久力が足りないのではと思った時に、スピード面からはどうなのかといった考えをもつと良い。なぜならば、負荷が低いトレーニングで得られる持久力は低いスピードでしか役に立たないのです。この辺の具体的な話は前の記事からも読み取れるはず。
これから早い人は冬季練に入ってくる人もいらっしゃると思いますが、こういったことも考えてもらって、自分の目標、種目に応じたトレーニングをしていってもらえればと思います。
余談ですが、日本において、ほとんどの部活で800mからマラソンまで中長距離に一括りされています。そういった部活のトレーニングでは長い距離の練習に偏りがち。わかりやすい良い例としては、大学生の、その中でも箱根駅伝に関連の深い大学でしょうな。別に中距離ブロックがあるところは別として。
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個人的にですが、だから中距離の記録が伸びず、また世界大会で勝てない、海外勢との差を感じるというのは、それ以前の問題なのではと考えています。近年では横田選手のように800m専門の選手が出てきていますが、1500mではいまだに・・・ですね。
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陸上歴10年目のものがこれまでの経験、知識に加えて学会などの情報をまとめたものを陸上理論としてメモしておくブログです。
この世には常識とされていたものは非常識、また非常識とされていたものは常識となっています。それも含めいろいろ考察していくつもり
陸上生活に関する日記はリンクにあります。
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